カフェインについて 知っておきたいコーヒーの基礎知識③
コーヒー豆の成分と聞かれたら、何を思い浮かべますか?
みなさんダントツで「カフェイン」と答えるのではないでしょうか。
コーヒー=カフェインといっても過言ではないくらいで、もしコーヒーにカフェインが入っていなかったら、コーヒーはこれほどまで世界中で栽培されたり、飲まれたりすることはなかったかもしれませんね。
今回はコーヒーを代表する成分のカフェインについて、掘り下げていきます。
コーヒー生豆の成分
カフェインはコーヒーを代表する成分ですが、含有率でいうとアラビカ種の場合ですと1~2%に過ぎません(ロブスタ種の場合は2%~3%くらい含まれています)
カフェインの他に、コーヒーの生豆は主に以下の成分で構成されています。
- 多糖類
生豆に含まれる成分で一番多く、35~45%ほど含まれます。植物の骨格作る繊維などで糖といっても甘さのことではありません。 - タンパク質
全体の12%ほど含まれます。多糖類と同じで植物の骨格作る成分です。 - 脂質
コーヒー豆は植物としては比較的多くの脂質を含んでいて、アラビカ種の方が多く、全体の20%ほど含まれます。ロブスタ種は全体の10%ほどです。 - 少糖類
甘さの成分のショ糖のことです。アラビカ種では10%程度、ロブスタ種では5%ほどです。 - クロロゲン酸
ポリフェノールの一種で、抗酸化作用のほか、脂肪の蓄積を抑える効果などあります。アラビカ種では5~8%程度、ロブスタ種では7~11%ほど含まれます。 - カフェイン
眠気覚ましなどの興奮作用や尿の排出を促す利尿作用などが広くしられています。アラビカ種では1~1.4%程度、ロブスタ種では2~3%ほど含まれます。 - 酸
クロロゲン酸以外に、クエン酸、リンゴ酸やキナ酸など酸味のもとになる成分です。2%ほど含まれます。
コーヒーを飲んだときの味や香りといった風味の違いは、成分の違いに影響を受けます。また、栽培環境や精製方法によっては成分の含有率は違ってきます。
カフェインの効果
先述したとおり、カフェインはコーヒーを代表する成分です。
カフェインの代表的な効果・効能は、主に次の4つがあげられます。
- 覚醒作用 眠気を抑える
- 興奮作用 疲労感の減少・抑制する
- 血管拡張作用 血流を流れを促す
- 利尿作用 老廃物の排出を促す
カフェインを含んだ飲み物や食べ物を摂取すると、頭が冴え、眠気が覚める覚醒効果があります。なので、眠起きに飲む"朝の1杯のコーヒー"は理にかなっていますよね。
他の効果としては倦怠感を取り去る疲労回復や、痛みを抑える鎮痛作用もあげらます。よって、カフェインは医薬品として、風邪薬や頭痛薬にも用いられています。
カフェインはどのくらい含まれているの?
コーヒーはお茶や煎茶と比べてカフェイン量が多くなります。
健康な成人の場合で、1日あたり400mgのカフェインが摂取量の目安とされています
1日の摂取量としては、飲む人の体質や体調などにもよってですが、130~150mlのカップであれば3~5杯くらいが妥当なのではないでしょうか。
カフェインレスコーヒーについて
夜でも時間を気にせずにコーヒーを楽しみたい。
体質的にカフェインが苦手な方や控えてる方でも、安心して楽しめるのがカフェインレスコーヒーですよね。
日本ではカフェインを90%以上取り除いたものをカフェインレスと表示することができます。
カフェインレス、デカフェ、ノンカフェインと表記されていますが、何か違いはあるのでしょうか?
カフェインレス
カフェインレスは完全にカフェインが取り除かれたものではありません。
日本の規定ではカフェインを90%以上取り除いたものをカフェインレスと表示する決まりになっています。
全くカフェインが含まれていない訳ではなく、微量に残っているいる状態です。
**デカフェとは、もともとカフェインが含まれていた飲み物から、カフェインを取り除いた飲み物のことをいいます。
ノンカフェイン
カフェインが全く含まれていない飲み物のことを指します。
代表的なものとしては、麦茶、そば茶、ハーブティー、たんぽぽコーヒーなどがあります。
カフェインレスやデカフェには微量のカフェインが含まれているので、カフェインの摂取量に気をつけたい場合は、飲みすぎには注意した方がよいと思います。
今回のまとめ
- コーヒーの生豆の主成分はカフェインの他に多糖類、タンパク質、クロロゲン酸などが含まれます。
- カフェインの効果として覚醒作用、興奮作用、血管拡張作用、利尿作用があげられます
- 日本ではカフェインを90%以上取り除いたものをカフェインレスと表示ができる。微量に残っているいる状態です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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